豊川大智です。2019年11月に「弁護士が答える民事信託Q&A100」(日本加除出版(株))という書籍が発売されました。

平成18年に信託法が改正されて以降,昨今の民事信託への関心も高まり,書籍もよく見かけるようになりました。
この度,私が所属しております大阪弁護士会の信託法を研究する委員会にて,使いやすいQ&A形式の書籍を執筆することとなり,私も共同執筆致しました。
信託に関する制度の説明,実例などを紹介する内容となっており,使い勝手のよい一冊であって欲しいと願っています。
 
例えば,成年後見制度では本人の財産を維持する方針での管理が原則となりますが,信託を使いますと,後見ではカバーされない本人の認知症発症後の不動産の収益利用や好機に売却することが許されるなど,保有する財産の管理・処分について,より一層本人の意思が優先されます。
また,遺言では一度に財産を引き継いでもらうことしかできませんが,信託の設定次第では,例えば孫が成人するまで毎月少しずつもしくは進学時にまとまった額を長期間に分けて引き継ぐことができるなど,財産の管理・処分の方法をきめ細かに設定できます。

今後,広く利用されるであろう制度ですので,これからも研究を続けて参ります。

https://www.kajo.co.jp/book/40785000001.html